【「Barrel」の産まれた町 】
深川・木場を「木場」という町として認識したのは、木場を愛するアツい男と知り合ってからのことでした。
東京都現代美術館や数々のギャラリー、古くからの個人商店に深川のあさり飯…「アートのある下町一帯」そんなイメージはありましたが、それが「木場」という地名には全く繋がっていなかったのです。
そんな知られざる町?木場を舞台とした映画を撮るのだ、と、そのアツい男は語りました。
決して声高にPRするのではなく、スクリーンに息づく人々の日常にさりげなく溶け込んでいるような――。
ロケハンで町を歩くなかで、水路、公園、工場、個性的な飲食店etc…華やかな観光地とはまた違う、優しく暖かい風景にたくさん出会いました。
「ふつう」を求める「ふつうじゃない」登場人物たちが、この魅力的な町でどのように生きているのか。アツい男たちが繰り広げる迫力あるアクションが見どころである一方、「ふつう」の日常こそが素晴らしいものであるようにと願います。
共同脚本 山口文子
【登場人物・役名の秘密】
脚本を書く段階から、本作の登場人物の役名について、実はある秘密が隠されています。
冬木・石島・森下・千石・潮見・・・など、分かる方にはすぐにピンと来るかも知れませんが、実はこの名前、全て深川(江東区)の町名なんです。
cast ページに一覧がありますが、他にも平野・三好・辰巳・常盤・牡丹など、全ての役名が町名!
名字とは別に、下の名前にも意味が有るのですが、それは最後まで秘密にしておきます! (スタッフ談)